信頼できる電子ファイルの標準化へ

NRI サイバーパテント株式会社（以下、NRI サイバーパテント）は、アマノタイムビジネス株式会社（以下、アマノタイムビジネス）と共同で、インターネットを利用した電子タイムスタンプサービス『Cyber Date Stamp（サイバーデートスタンプ）』の提供を、2010年8月23日から開始している。

同サービスは、NRI サイバーパテントが提供する特許情報サービス『サイバーパテントデスク2』のオプション機能として、1IDにつき月額5千円（税抜き）から提供する。

『Cyber Date Stamp』の特長には、「専用ソフトのインストールの必要がなく、ブラウザーを通じた利用が可能」な点、「関連する複数ファイルをひとまとまりにして電子タイムスタンプを押すことが可能」な点、「メモを残すことで、電子タイムスタンプ付与後のファイルの検索が容易」な点、「データの受信日時ではなく、実際に電子タイムスタンプを押した日時を基準に日付証明」が可能となる点、「テキストファイル、図面や写真、動画など大容量ファイルにも対応」可能な点が挙げられている。

『Cyber Date Stamp』は、アマノ株式会社（以下、アマノ）がタイムスタンプ局として時刻情報を付与した情報を、対象の電子データに埋め込むことで時刻を証明することが可能となる。

書類・文書の類を証明する手段はさまざまで、武家の時代から現在の大臣署名まで、花押が用いられている場合もあり、一般的には日本では印鑑、諸外国ではサインと認知されている。ある意味、アナログデータといえるそれらの手段をどうデジタルデータ化するか。利便性と機密性、完全性など、考慮すべき問題は山積している。「スタンプ」がその一助となれるか、注意深く見守りたい。



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