
同エンジンは、米GE社を中心に2004年に開発が開始され、IHIのほかに、伊アビオ社(Avio SpA)、スウェーデンのボルボ・エアロ社(Volvo Aero)などがRSPとして参加している国際共同開発事業。IHIは、RSPとして約15%のシェアで本エンジンの設計・開発・製造に参画しており、低圧タービン部と高圧圧縮機後段部を担当している。

ボーイング787は、愛称ドリームライナーと呼ばれる最新型の中型ジェット旅客機のこと。中型ながらも燃費性能の向上や機体の大幅な軽量化により、大型機並みの航続距離や燃料コストの縮小が見込まれており、世界中の航空会社からの受注があるが、開発自体は大幅に遅れている。
なお、RSP(Revenue Sharing Partner)とは、エンジンの開発および量産を分担し、参加シェアに応じてエンジンおよびスペアパーツの販売収入を得る収入配分方式の事業参加者。また、バイパス比とは、ジェットエンジンのファンのみを通過し、圧縮機、燃焼器に吸い込まれない空気量と圧縮機、燃焼器に吸い込まれる空気量との比率のこと。バイパス比が高いほど、燃費効率が良いといわれている。
厳しい経営状況を強いられている航空業界で、コストが大幅に削減できるために「夢のジェット機」と歓迎されているボーイング787。ただ、現実問題として軽量化の実現には障害があるようだ。乗り越えなくてはならない壁を知恵と情熱で突破すべきときだ。
外部リンク
IHIリリース