株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下、ATR)は、「高齢者・障がい者のためのユビキタスネットワークロボット技術の研究開発」において、ロボット操作に慣れていないユーザが簡単にロボットを遠隔操作できる技術の開発を進めるために、「遠隔観光ガイド実験システム」の実証実験を開始することを発表した。
同社では、主に高齢者で構成される観光ガイドボランティアが、自宅から観光地のロボットを遠隔操作することで、あたかも現地にいるかのように人と接して観光ガイドができる同システムを、ボランティアガイド団体の協力を得て開発したとのこと。
また、同システムを使ったデモンストレーションが、2010年12月15日に、実証実験を2011年1月から3月(予定)まで、奈良市総合観光案内所(JR奈良駅旧駅舎)において実施される。この実験の結果をフィードバックし、だれもが簡単にロボットを遠隔操作できるようにする技術の確立を目指すという。
何冊の辞書よりも膨大な情報が蓄積されているのが人間の脳といわれている。なかでも、年を重ねて経験という定型的でない情報が加えられた高齢者に教えを請わない手はないだろう。その地域の長老とのコミュニケーションがロボットを介して行われるシチュエーションは、真の意味での触れ合いへのワンステップとなるか。
株式会社国際電気通信基礎技術研究所リリース
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