夏が終わっても油断禁物!
夏の終わりも近いが、まだまだ油断できないのが蚊の存在。特に残暑以降まで生き残っている“ツワモノ”は刺されるとかゆみがひどく、虫さされの薬をぬってもあまり効き目がない、ということも。
一番は虫に刺されないことだが、よくある虫よけの薬は無臭といいつつもどこか変なにおいがするし、虫よけを塗ったつもりでも思わぬところを刺されるということが多々ある。蚊は伝染病を運ぶともいうので、小さなお子さんをもつ親御さんは子どもが刺されてしまわないか気が気でないのではなかろうか。
全身の毛穴から香料発散で全身をガード
第一三共ヘルスケア株式会社は2010年8月27日、かんきつ系の香料を飲むことで蚊が嫌う成分「
シトラール」が毛穴から発散され、蚊が寄りつかなくなることをマウス実験で確認した。
投与から1時間後の観察では、5分間に蚊(シマカ)が皮膚にとまる回数は
約4分の1に、血を吸う回数は
約5分の1に減ったことが確認された。
同社は「内服の虫よけ剤は聞いたことがない」として、商品化を視野に特許を出願している。この香料も食品添加物として利用されているもので、投与量も体重50キログラムの人で数~数十ミリグラムと飲み薬として非現実的な量ではないことがわかっている。もし商品化されれば、
全身をくまなくバリアできる唯一の虫よけ剤となることだろう。
しかし口に入れるものということもあり、「
安全性や効能で相当な証拠をそろえる必要がある」と研究開発部の塙(はなわ)雅明企画グループ長は語っている。子どもから大人まで幅広く使うものだからこそ、慎重に開発を進めてほしいものだ。
第一三共ヘルスケア株式会社
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