アライドテレシス株式会社は、2012年4月18日から、ファーストイーサネットVDSLメディアコンバートリピーター『AT-MC606』の出荷を開始している。
同製品は、同軸ケーブルを使用して、最大100Mbps(理論値)のネットワーク環境を構築することができる、VDSLメディアコンバートリピーターで、アナログ監視カメラで使用されている同軸ケーブルをそのまま利用して、ネットワーク(IP)カメラを設置することが可能となっている。
同軸ケーブルの最長伝送距離は、2km。既設の同軸ケーブルを利用することで、製造現場や病院、マンションなどの、映像監視システムのIPネットワーク化を、低コスト・短期間で構築できると期待されている。
標準価格(税別)は、42,800円。
ちなみに、メディアコンバータとは、異なる伝送媒体を接続し、信号を相互に変換する装置のこと。銅線を流れてきた信号を光ファイバーに変換可能なことから、安価に導入可能なEthernet製品を利用して、光ファイバーによるインターネットアクセスが可能となるため、FTTHの安価な提供が可能になる装置とされている。また、リピータとは、ネットワークにおいて、ケーブル上を流れる信号の再生および中継を行う機器のこと。
VDSLは、ADSLと同様、既存の電話回線(メタル回線)を利用して高速な通信を実現する通信方式のこと。マンションなどの集合住宅で、FTTHを利用する場合、建物の共用部分まで光ファイバを引き込み、それ以降はVDSLで配線するという方法が一般的とされている。
イギリス市街に設置された監視カメラは、約420万台。市民は、1日のうちで300回以上カメラに撮影されているとも言われる監視カメラ大国だが、犯罪の抑止にはつながっておらず、助長を促す逆の効果が問題となっている。実際の作業にかかるコストを大幅に削減可能な状況が生まれる状況は、設置したカメラの適切な運用に知恵を絞る好機といえるだろう。
アライドテレシス株式会社リリース
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