三洋電機株式会社は、交通信号機用の『リチウムイオン電池システム』を開発し、日本信号株式会社を通じて徳島県警察本部に納入した。
停電時にも即座に対応
『リチウムイオン電池システム』は、自然災害などによる停電時のバックアップ電源として使用されるもので、複数の円筒形リチウムイオン電池(UR18650)が搭載された電源装置だ。信号機のバックアップ電源としてリチウムイオン電池を用いるのは日本初の試みとなる。
通常の信号機は商用電源が使用されるため、停電の際には使えなくなる。このため、国内の主要交差点においては、停電時のバックアップとして自動起動式発動発電機が設置されている。しかし、定期的な動作確認などのメンテナンス費用や、電源切り替え時のタイムラグが課題となっていた。こうした問題は『リチウムイオン電池システム』で解決することができる。
システムの基本構成は、同社の「蓄電用標準電池システム:DCB-101」と同等で、一部パーツの共有化やシステム化技術が応用されている。本体のサイズは既存の信号制御ボックスと同等になっており、大がかりな工事を必要とせず、信号柱にそのまま設置できる。以下の写真の右側の装置が本システムである。また、1台のシステムで1交差点分(車用信号機8機、歩行者用信号機8機程度)のバックアップが可能となっている。
Editor's eyes
信号のLED化により、消費電力の大幅な削減が可能となる。そのため、バッテリによるバックアップという方法も現実的になったわけだ。ノートPCや携帯電話では当たり前のように搭載されているリチウムイオン電池だが、今後ますます活用が拡大しそうな雰囲気である。
三洋電機株式会社リリース
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