東京都心部が熱帯気候に
気象庁は2010年8月31日、東京・大手町の
熱帯夜が1994年の47日を上回る48日となり、熱帯夜最多記録を更新した。同日の最低気温は27.5度と、熱帯夜の条件である25度を大きく上回った。同じく最高気温は35.8度となり、相変わらず日本とは思えない猛暑日であった。
また、東京都心で
熱帯夜が連続した日数は1984年8月の23日が最多記録となっている。
今年は31日時点で22日連続となっており、「
9月になっても暑さが続く今年は、記録更新の可能性が高い」と気象庁天気相談所は語っている。
通常であれば昼間日光で暖まった外気が夜間に宇宙へ放出されることで気温が下がるのだが、近年の温暖化で地表が温室状態になっていることが翌日の猛暑を引き起こす原因となっているようだ。
これに加え都心ではコンクリートの建造物やアスファルトの道路が熱を蓄え、クーラーの室外機からは昼夜問わず熱が排出されるため、より冷えにくくなっているのだろう。
この厳しい暑さは室内にまでおよび、今年は特に熱中症で倒れる人が大勢出ている。特に寝ている間は知らず知らずのうちに熱中症になってしまうので、空調をほどこすなどして熱中症にならないように心がけてほしい。
気象庁
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