アナログ・デバイセズ株式会社は、2011年4月22日、チャージ・ポンプ式LEDバックライト・ドライバ『ADP8866』を発表した。
同製品は、LEDの独立制御により、設計者はそれぞれのチャンネルに対して異なる電流値をプログラミングし、それぞれ異なる時間に駆動可能となるもの。
今回の独立制御機能により、バックライト用LEDとステータス・インジケータ用LEDの制御が、1個の部品で実現されており、さらに、プログラマブル・フェードイン/アウトやブリンキング・シーケンスにより、複雑なLED効果の自動生成が可能となり、プロセッサの帯域幅や消費電力の節減効果が期待できるとのこと。
また、こうした特長は、通常、キーパッドの点灯、LCDの点灯、およびイルミネーションライトの点灯などのアプリケーションで求められているもので、評価環境も用意されていることから、機器設計の迅速化と効率化が可能になると見込まれている。
なお、価格については、『ADP8866』が、1.48ドル、『ADP8866CP-EVALZ』が、120.00ドルとなっている。
アナログ・デバイセズ(ADI)とは、本社を米国マサチューセッツ州ノーウッドに構える、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業のこと。
LED(Light Emitting Diode)とは、電気信号を光信号に変換する機能を持つ半導体素子のことで、発光ダイオードとも呼ばれている。電流を流すと光の三原色(赤、青、緑)を組み合わせての光を発することが可能となっており、光量は駆動に用いる電流量に比例するため利用する際には電流の制御が重要とされている。
製品の寿命が長いLED電気の売れ行きが好調といわれている。企業や家庭での節電も叫ばれている中、部分的な点灯を可能とするアイデアは、歓迎すべき。ただ、本来の電力不足とは、ピーク時のものであり、時間帯をずらすことでまかなえるという話もある。スタイルを変えずにいくか、時代に合わせていくか、決断のしどころといえよう。
アナログ・デバイセズ株式会社リリース詳細ページ
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