
中部電力が浜岡原子力発電所全面停止を受け入れたことで、各方面に影響が広がっている。しかし、三重県の人々は、おおむね不便より安全を重視したい意向だ。
「鈴鹿8時間耐久ロードレース」など
鈴鹿サーキットでは、7月末に予定されている「鈴鹿8時間耐久ロードレース」での夜間走行の実施を見合わせる。遊園地などでは、夜間営業の時間帯は、電力消費のピークを過ぎているため、影響はないようだ。
公共施設・商業施設
公共施設での節電は、一層周知徹底させていく。たとえば、松阪市では、昼休みの職員たちのエレベータの使用を減らす、不要な電気を消すなど、工夫する心づもり。三重大学では、6月から始める予定だった教職員の「クールビズ」を5月10日から開始した。百貨店「津松菱」でも、「クールビズ」を5月中旬に前倒しする。
尾鷲三田火力発電所
一方、尾鷲三田火力発電所の稼働率が上がるという。そのため、発電所周辺では、民宿や飲食店が潤うのではないかという期待もある。
まだまだ終結にはほど遠い福島第1原発事故。二度とこのような事故を起こさないためにも、現段階の浜岡原発全面停止はやむを得ないといえよう。市民たちも、不便を忍びつつ、節電に向けて協力的な態度を見せている。何とか、この暑い夏を乗り切りたいものである。
浜岡原子力発電所
[PR]