大日本印刷株式会社と、株式会社オールアバウトライフマーケティングの両社は共同で、商品サンプルの活用による流通店舗向けの「O2O」サービスの提供を、4月3日から開始している。
「O2O(Online to Offline)」は、ネット上のバーチャルな空間(オンライン)から、ネットを離れてのリアルな空間(オフライン)での行動へと促す施策のこと。オンラインでの情報に触れることで、オフラインでの購買行動に影響を与えるような効果を生み出す施策のことを指す。
このサービスは、商品サンプルを試用した生活者の「クチコミ」をネット上で集めて、スーパーマーケットやドラッグストアなどの流通店舗の「売り場作り」支援に活用しようとするもの。
「クチコミ」をプロモーション制作に活用
具体的には、配送費など小額の負担で、各メーカーが提供する商品を試用できるサービス『ちょっプル』を活用して、同サービス内の「サンプル百貨店」会員から収集した、商品に関する「クチコミ」を、店頭POPやチラシなどのプロモーションツール制作の参考とするそうだ。
また、「サンプル百貨店」のサイトに、流通店舗の特設コーナーを開設して、実店舗で開催しているキャンペーンやイベント情報などを紹介することにより、「バーチャル店舗」から「リアル店舗」への誘引行動にもつなげていくとしている。
今後、両社は、同サービスを流通・小売業を中心に販売し、2013年度中に10社程度の導入をすすめる計画となっている。
デパ地下の売り物は、何といっても「試食」や「試飲」とする意見もある。サンプルの百貨店として体裁を整える必要もありそうだが、工夫次第ではリアル店舗への導線を確立することも期待できそうだ。
大日本印刷株式会社リリース
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