古河電池株式会社と凸版印刷株式会社は、紙容器製の非常用マグネシウム空気電池『マグボックス』を共同で開発し、2014年12月中旬に発売する。
世界初の紙容器
『マグボックス』は、水や海水を入れるだけで発電する非常用のマグネシウム空気電池だ。出力端子としてUSBポート×2基が装備されており、最大1.2Aの出力が可能だ。
このため、スマートフォンなどのUSB充電対応デバイスに直接給電することができ、最大300Wh(スマートフォンで約30回分の充電量)の供給が行える。
反応を活性化させる触媒には酸素還元触媒が採用されており、従来使用されてきたプラチナなどのレアメタルは未使用だ。これにより低コスト化を実現しているのである。
また、容器には世界初となる紙素材が採用されており、発電に必要な酸素を十分に供給しつつも、実用的な容量と水密構造を両立しているのだ。さらに使用後に破棄する場合も環境に優しいのである。
本体サイズは233mm×226mm×226mmで、重量は約1.6kg(注水前)だ。なお、価格は1万円前後となる予定だ。
Editor's eyes
水を入れるだけで使用でき、二酸化炭素や騒音を発生することもない。USB電源として使えるため、モバイル機器との親和性も高いのだ。主に地方自治体に向けた製品のようだが、ぜひ一般にも販売して欲しいところである。
古河電池株式会社凸版印刷株式会社リリース
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