凸版印刷株式会社は、紙カートン(紙器)上に奥行き感を持たせ、3D表現ができる表面加工技術『エンボスルック3D』を開発し、2010年9月初旬から、本格的な販売を開始することを発表した。
『エンボスルック3D』は、微細なドット柄印刷の上にUVニスでマイクロレンズを形成し、レンズの配列を最適化することで奥行き感などの視覚効果を印刷と同時に表現することが可能となっており、レンズ形状フィルムを貼り付ける従来の方法に比べ、大幅にコストを削減できると見込まれている。
同社は、『エンボスルック3D』を、特に美粧性の求められる化粧品や、店頭での効果的なアイキャッチ性が求められるトイレタリー・医薬品など、紙カートン向けに展開していくという。
飛び出す絵本もあるように、紙媒体における立体表現には、映像表現においてよりも発想の自由さが求められるようだ。マイクロサイズの「眼」の配列で視覚効果というと、昆虫の複眼を連想するが、見る角度によって表情を変えるインパクトは、すべての人にではない「潔さ」を感じざるを得ない。
凸版印刷株式会社リリース
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