住友林業株式会社のリフォーム専門会社である住友林業ホームテック株式会社は、住みながら リフォーム工事を実施する際の「遮音性等に配慮した養生工法」を開発し、2011年2月から、全国で同工法によるリフォーム工事を推進していくことを発表した。
同工法は、従来のブルーシート等の養生に比べ、防塵性の向上に加え、リフォーム工事中の騒音の低減にも配慮したもの。
工事範囲と利用客の居住範囲との境界で、同工法により養生を行なうことで、工事中の騒音低減や居住範囲の室内空間の空調の維持、利用客のプライバシーの確保に配慮し、工事期間中の快適性を向上させる。
在宅でリフォーム工事を実施する場合の利用客様の快適性と工事の円滑な進行とを両立させることができる同工法については、現在、特許を出願中となっている。
天井解体工事の有無により、養生手法は設定されており、所定の遮音性や断熱性を有する「遮音断熱養生シート」を用いて、シート間の隙間が生まれないように重ね部分や取り付け方法を定め、居住範囲への音の伝播経路やシート性質による設置場所等を考慮し、養生工事が実施される。
「遮音断熱養生シート」は、「特殊遮音フェルト」を「特殊コーティングフィルム」で両面をはさんだ形状となっている。
工事現場での検証結果より、リフォーム工事中の騒音68.5dBが「遮音断熱養生シート」を使用する同工法により61.55dBまで低減できた。
これは、電動ノコギリの騒音を10dB~7dB低減し、「不快」なレベルから「普通」のレベルに低減でき、また、会話の声については、その内容がはっきり聞こえるレベルから内容がわからないレベルまで低減できる性能を現わしている。
従来、活気あふれるトンカチやカンナの音も懐かしい大工仕事は、見ているだけでも気持ちの良いものなのだが、電動工具で手っ取り早く済ませる手法が主流であるのはさびしい限り。明け渡す必要が無くなるのならば、ここはひとつ原点回帰で、百年持たせる家を作るのも面白い。
住友林業株式会社住友林業ホームテック株式会社リリース
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