東北電力株式会社は、今回、Vaisala(ヴァイサラ)社と共同で、冬季に日本海沿岸地域で発生する特有の雷(冬季雷)の捕捉率を改善した「次世代落雷位置標定システム」を開発した。
従来の『落雷位置標定システム』とは、落雷から放射される電波をセンサで捉え、基準としている電波の波形(基準波形)との照合により落雷を判別し、データ解析により落雷の位置、時刻、強さなどをリアルタイムで推定するシステムのこと。
同社は、送電線の保守対応の迅速化などを目的として、平成3年度に従来型の同システムを国内で初めて導入し、同社管内全域における落雷状況について観測を行っている。
今回の『次世代落雷位置標定システム』では、センサの性能向上と最適配置により、従来の9基より少ない6基のセンサで同社管内全域をカバーしており、実証試験における落雷の捕捉率は、「上向き」、「下向き」の放電タイプの区別なく約90%と、高い捕捉率を誇る。また、落雷位置の標定誤差は、従来のおよそ半分の500m以内にまで改善している。
急速な天候変化による雷の被害が増えているが、今回は冬の日本海沿岸特有の雷がテーマ。データを蓄積させるには、頻度が高くある程度エリアが固定しているのが望ましいわけで、捕捉技術の向上は他地域にも応用が効くだろう。雷はパソコンの文字通りの「天敵」であるわけで、機器自体が使い物にならなくなる場合も多々ある。より確実な技術の進歩が求められている。
東北電力リリース
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