
IT業界を引っ張り、ライブドアを急成長させた、かつての時代の寵児、ホリエモンこと堀江貴文氏が、最高裁での上告棄却により、2年6ヶ月の懲役を科せられることになった。
堀江貴文氏の会見
堀江氏は、上杉隆氏司会の自由報道協会主催の緊急記者会見で、罪状の証券取引法違反と、偽計及び風説の流布等、有価証券報告書の虚偽記載罪について、納得がいかない旨を述べた。これに対しては、今後も反論していくと言っている。
堀江氏は、ライブドア事件の特殊性についても述べた。2006年以降、10数件、証券取引法違反で摘発されているが、課徴金処分だけで終わっていて、経営者個人の刑事責任を問われたのは、ライブドアだけである。さらに生きている上場企業を、いきなり検察が強制捜査したことは異例中の異例だった。ライブドア事件以降、株式市場はズタズタになり、日本の経済に多大な影響が出た。
また、堀江氏は検察の恐ろしさについても語った。検察は、三権分立の枠外にあり、コントロールが効かない。検察官も人間であり、間違いがある。検察は正義であり、間違ったことはしないという無謬性を信じないでほしい。堀江氏は佐藤優氏や鈴木宗男氏のように、「検察はおかしい」と言い続けるとのことだ。
堀江氏は、マスコミについても、歪んだ正義感により、まだ事実かどうかわからない段階で、犯罪者扱いをされたと述べた。横並びの報道でなく、多面的な見方で健全な競争をしてほしいとも語った。
堀江氏のしたかった事は、株式市場の流動化、テレビやラジオの仕組みを変えること。それによって、より便利な、より生き甲斐のある社会にしたかったが、説明不足があり、社会に、彼は何をやるかわからないという恐怖心を生み出した。それに対する防御が検察官だったのではと、堀江氏は無念さを言葉ににじませる。
堀江氏の言葉については、賛否両論あるに違いない。だが、紛れもなく、彼はかつて日本の若いエネルギーの象徴であった。彼のツイッターには70万人のフォロワーがいるという。今、「ホリエモンの仮釈放を要求する署名」も6000名ほど集まっている。これは、彼の底力であろうか。
獄中で、本をたくさん読み、今後の対策を企てたいと言う堀江氏。マイナスからのスタートを、東北地方の復興になぞらえて、これ以上悪いことはない、右肩上がりだと希望を語るのだった。
堀江氏の出所後の成長が楽しみである。
堀江貴文氏のツイッター
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