共同印刷株式会社は、2013年1月16日、複数コードを一括で素早く読み取ることができるオリジナルの二次元コードを開発したことを公表した。
同社では、入場管理や物流管理など、「大量」を扱うシステムなどに多く利用されているバーコードに代わる「処理効率化」の手段として、運用方法がバーコードと同様でありながら、読取信頼度がより高いとされる「二次元コード」に着目し、同社の画像認識技術である『ぱとりしあ』などの応用により、画像のボケやブレに強く、読取がより速く正確となる同コードの開発に成功したとのこと。
「電子タグ」での初期コストも不要に
また、今回開発に成功した「二次元コード」の特長には、ほかにも、「コード内に絵柄や文字が配置でき、デザインに合わせたタテヨコ比の変更が可能」な点や「スマートフォンなど各種デバイスへの展開が可能」な点。そして、何より「アンテナ設置やRFIDタグ購入などが不要で、初期導入費を抑制できる」点が挙げられている。
ちなみに、『ぱとりしあ』とは、スマートフォンにも組み込み可能な、同社独自開発の画像認識モジュールのこと。商品カタログや雑誌・情報誌、イベントやキャンペーンでの活用事例も少なくない。
今後、同社では、「在庫管理」や「品質管理」、「イベントでの入退管理」、「キャンペーンでの事務局運営」といったさまざまな用途に合わせた機能の充実に取り組むとともに、自動認識関連業者と本“コードリーダー”の開発も視野に、2013年度中のサービス開始をめざすとしている。
国内経済の活性化には、より円滑な物流の運行が重要となる。ハブ方式の採用により効率化されつつある業界だが、大枠が整備されたことによって、集められた「もの」を効率よくさばく知恵がいっそう求められているようだ。行列に並んだり、遅延を苦にしない日本人だが、こういった取り組みでいささかのストレス解消につながることを願いたいものだ。
共同印刷株式会社リリース
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